鍼灸院のブログ

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敏感

WEBの作業が進んでいません。
自分が慣れていないことは遠まわしになってしまいがち。
逆に言えば、慣れていないことでもすぐ出来る人は抜きん出てる訳ですね。

さて、人の身体を触ってきて時々思うことは敏感さ。

たとえば、0.16mの太さの鍼をちょっと肘に刺して、
「あっ、肩が・・・」という人もいれば、
0.25mの太さの鍼(こちらは髪の毛よりははるかに太い鍼)をズブズブさしても、
痛さは感じても、他の身体部分の変化には気付かない。
(このあたりが難しい所で、筋肉の硬さとかが変化していても、変化していることに気付いていない場合、当人は変化がないと思ったりする)。

ですので、古式整体(碓井流活法)を習い始めてから、可動域だの、筋力だの、写真撮影しての前後の差など、変化の指標を増やしていっている訳です。

変化に気付かない理由はいろいろだと思うのですが。
一番よく聞かれて、分かりやすいのは肩などのコリ。
ガチガチの固さが続いている人は、肘でぐいぐい押しても感じないこともありました。
要するに感覚が麻痺しているのでしょう(性格に言うと麻痺ではなくて鈍麻といいますが)。

あとは個別の感受性の差があると思います。

自分自身について言えば、子供の頃から痛さを我慢する傾向があった気がします。
これは同時代の男の場合は、周囲の目とか意地とかで、こういう場合が多かった気がします。

結果として、少々の痛さは我慢できてしまうので、あまり痛いと認識しないし、痛くてもどうってことないと思ったりします。

これに対して、ちょっとした痛さがこの世の終わりみたいな人もいて、こうなると痛さがちょっとでもあると、それだけで心身ともに増悪していく感じで。
なので、巷にソフトカイロやボキボキしませんや痛くない鍼などが流行るようになるのだと思います。

私は自分の経歴から、筋肉や関節などを意識してきたことが多かったのですが、この敏感さということに関すると、皮膚に注目しなければならないかな、と思うようになりました。

確かに皮膚(厳密にいうと、表皮・真皮などもっと細かくも分けられるが)には触ることに関する受容器が多く存在するわけです。

敏感な変化を感じ、より分かりやすくが理想なのでしょう。
皮膚に関しては、そのうちまとめたいと思います。