鍼灸院のブログ

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寿命

WHOによると、
2013年の日本人の平均寿命は、男性が79歳、女性が86歳、男女平均が83歳。
世界全体の中央値は73歳、平均値は70歳、
だそうです。

中世〜近世頃の平均寿命は40〜50歳くらいだったという話しがあります。

ただ、これは乳幼児の死亡率が高かったため。
ペストや天然痘などの感染症、災害や飢饉などによる死亡者数が多かったため。
公衆衛生が発達したため(途上国で不十分な所では現在でも死亡者が多い)

などの原因があり、上記の原因が駆逐されたために、平均的に寿命が延びているのであり、昔でもいろいろな意味での環境・境遇の良かった者は長生きしたという話もあります。

年齢を重ねると、
物忘れが激しくなる、
身体の動きが悪くなる、
疲れが取れにくくなる、
病気が治りにくくなる、
などよく聞くところの話しです。

私の見聞きした感じですと、
やはり75歳とか80歳とか90歳とか、
人それぞれなんとなく転機となっている年齢があるそうです。

その一方で、90歳を超えても元からしていた仕事をしている人もいます。
60歳を超えて定年後10年間で、頭はぼんやりで歩けなくなった人もいます。

加齢によって、
1新しい知識や体験を受け入れにくくなる
(たとえば携帯電話を使えている年配の方が少ないとか)
2調子を崩すと回復が困難となる
(確かに脳梗塞などは、若年であるほど回復がいいと思います、主観ですが)
あたりはありそうな気がします。

ただ実際はそれ以外に社会的な要素も大きいと思います。
人生で大きいイベントとして、仕事や出産+子育てが上げられると思います。
還暦付近でこれらのイベントは大体一段落します。
それ以降なんとなく目的みたいなものがなくなれば、使わない細胞は当然多くなるように思われます。

近頃若年性うつや発達障害などがとりあげられることが多いですが、若者でもするべき仕事がなかったり、やりたいことがなかったり、大きなイベントがなければ、機能は急速に退化するように思われます。
ひきこもりになれば、高齢者でなくとも調子を崩すということで、これらが今は病気として取り扱われているように思います。

保険制度の崩壊のこととか考えていたら、何となく年齢と身体の関係のことなど考えてしまい、つぶやきました。