鍼灸院のブログ

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マッサージについて

私は今、リハビリと鍼灸・あん摩マッサージ師圧の業務を行っています。
交流する人は今は後者の方が割合が多いです。

その職業につく志望動機について考えてみます。

リハビリの養成校に通っていたとき、施設で働いていたとき。
初期の志望動機で多かったのはスポーツ関係です。

自分がけがして、リハビリの先生にかかって、その仕事にあこがれた。

あとは資格と専門技術を生かした仕事がしたい、なんていうのもありました。
介護職からの転向組なんかもいるようです。これはスキルアップに当たるのでしょうか。

医師になれずにこちらに来たという方も結構います。
私も若干それはあるかもしれません。

では、鍼灸師の志望動機について。

自分が身体を悪くして、鍼灸のお世話になって、という経緯が志望動機になった方が結構います。
だから、鍼灸師は他の業界からの参入組が多そうです。

あとは、柔道整復師(接骨)の資格を持っている方のダブルライセンス。
街中で、鍼灸接骨院という看板を見かけるのはこの例。

他業種からの参入組。
看護師さんや介護関係など医療・介護系の職種。
私もここに当たります。

あとは資格取得を考えて、なんていうのもありますが。
鍼灸師の資格は、思ったより使い勝手のいい資格ではなさそうです。

なぜならば、医業を求めてなら皆病院、診療所に行きます。
リラックスを求めてなら、マッサージに行きます。
故に、昔から病院でどうにもならない人が、鍼灸にたどり着いたりするようです。


さて標題のマッサージ師の志望動機ですが。。。
私の周りでいうと、
「もともとマッサージが好きだった。受けるのが好きだったのが乗じて、自分もやろうと思った
」てな動機が意外と多そうです。
美容なんかもそういう動機が多そうですが。

マッサージに関しては、他の業界と圧倒的に志望動機が異なる気がします。
自分が受けてよかった。
他の業種の人に、休みの日に自分が医療や看護や骨つぎや鍼灸を受けるかというと。。。
鍼灸以外はないような気がします。
鍼灸師の中にも、自分が受けるのは嫌いという人、結構います、笑)

マッサージというのは言葉の使われ方が広いです。
家庭でおじいちゃんに行う肩揉み、スポーツ選手のケア、医療的に行われるもの(たとえばリンパマッサージなど)、美容、風俗系のお店のサービスなど。

故に受け入れが多いと同時に誤解されることも多いようです。
以前にここで書きましたが、医療業界の人からはマッサージは医療行為とはほとんど見なされていない気がします。
http://d.hatena.ne.jp/hiro2315/20120325/1332639331
慢性期の現場に行けば行くほどそうでもない所もありますが。

不知の病(最近この言葉も聞かなくなりましたが)の人の背中をさすっていたら、痛みが緩和したという話などよく聞きます。
最近同業の人から聞いたのは、「誰が触っても良い訳じゃないんだよー」なんて話でもありました。

しかし昔から「手当て」という言葉がある通り、手を使った行為は治療行為として行われていたようでもあります。
誰でもできるマッサージという行為に、いろいろ意味づけしたり、理論化していくことが専門職種の仕事なのかなー、とも思ってきました。

と思ってきたのと、利用者さんからの希望もあり、マッサージ(というよりツボの圧迫とあん摩が主体ですが)など、時間制にして、メニューに取り入れていきたいと思います。

やはり自分に資格がなかった頃を想像すると。。。
鍼灸よりも敷居が低いのです。
何よりもその時代の人のニーズに答えることが大切だと考えたからです。

自分の志望動機を考えると。。。
いろいろ複合的な要因があるのですが、基本的には象牙の塔で理論をこねくりまわすよりも、実際の現場で役に立つことをしたい、という気持ちがあったからで、これは今も変わらないと思います。
だとすれば、現場で一番希望・必要とされている行為を行っていくのも大切なわけです。

といいながらも、最後に。
鍼灸伝統芸能的な側面も強いので、やはり一部の方には学問的な古典的鍼灸の研究を継続していただき、この根を消さないで欲しいなー、とは思ったりもします。

ブログも、もう少し身体の役に立つ情報や、楽しい話も載せられたら、と思います!