鍼灸院のブログ

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1日3食

少し前から、本屋さんでよく見かけるようになりました。

「空腹」が人を健康にする

「空腹」が人を健康にする

著者によると、1日1食夕方に食べれば良い、とのこと。
その他に、空腹状態を作ることがいいと、本書でも述べられています。

そもそも日本で1日3食が定着したのはいつ頃だろう、と思って少し調べてみると、全ての人に定着したのは明治時代以降のようです。

よく考えてみると、まず電気が普及しなければ、夜遅くまで起きてないのだから、食事の回数が少なくても良い気がします。
また、経済的な豊かさがあることも必須の条件のような気がします。
そう考えると、3食が定着したのは、長い歴史でここ100〜200年程度というのも納得できます。

農村で昔お手伝いをしたことがあるのですが、農業の合間にちょこちょこ休憩を入れて、菓子やつけものなどをつまんで、お茶を飲んだりしました。
朝食を食べるのはこれからの仕事に備えての補給。その後は仕事に応じちょこちょことつまみ、夕食で再びエネルギー補給。合理的だと思います。

また食べてすぐ寝るのはよくない、と昔言われましたが、食物が食道を通過し胃腸で消化されるときは、副交感神経が優位になります。自律神経は交感神経と副交感神経煮分かれて、主に人間の体調を自動的に調節しています。闘争時に働くと言われる交感神経に対し、副交感神経は休息時に働きます。
そう考えると、食べてすぐ寝るのも理にかなっていると思います。夕食を食べて、そのまま寝てしまうのは良いことのような気がします。実際農家の人は、食べてすぐ寝てました。

さて、現代社会で食制限について意識するのは、体調を崩したときか体型が気になっているときかのどちらかが大部分だと思います。

私は1年前まで、高校時代からの体重を大体維持していました。少し増えたりしても、調整して大体一定してました。
ところが、あるときを境に増えた体重が減らず、平均7〜8kg増えたまま維持してしまいました。洋服も当然きつくなりました。
これはまずいと思い、やせる方法を模索していたのです。

最初は摂取カロリーを計算していたのですが、私の場合付き合いその他で酒席などがそこそこの頻度であり、そこでカロリー計算や食習慣が酒席の後には元通りに戻ってしまいました。
またいちいち計算するのも面倒くさく、そのうち続かなくなるなー、と思いました。

その後上記の本に出会いました。
きっかけは、私が2ヶ月前に定期訪問して治療をしていた患者さんのご主人がそれを行っていたのです。奥様が減量の必要があるため、自分も減量に付き合うという、とても良い話し(ご主人はダイエットするような体型ではありませんでしたが)。そのご主人の方法が上記の本を元にしたものであったようだったのです。

さて、私も試してみましたが。
もちろん、毎日、1日1食が続くはずがありません。3食の日もあれば、2食の日もありました。ただ大体前日酒席があった日は、翌日食事を抜いたりしました。もちろん仕事もしながら。食事をしない日は水分は意識して摂取するようにしました。

最大の気付きは、「空腹状態は意外と居心地がいいものだ」ということです。食べ物は消化に16時間くらいはかかるようですが、消化に血液による酸素・栄養供給をしないかわりに、脳など他の所に血液がまわる、などともよく言われますが、確かにそうかもしれないと思いました。

そうすると、食事をするときに、食べ過ぎないほうが気持ちいい、という情報が新たにインプットされるようになります。もちろん毎回食べ過ぎない、というのは人間なので不可能ですが、全体的に食事量が減ったと思います。
体脂肪率計なども購入して、さらに追跡したいと思います。

以前も書きましたが、結構食べ過ぎてしまうのは、ストレスと連関があるように思います。ストレスを軽減するために食事以外の方法を考える必要もあるかもしれません。

結論。人間は意外と食べなくても大丈夫!!
よく考えてみると、昔訪問したインドで人力車を引くおじさんを見ていたことがあるのですが、朝と晩に砂糖がたっぷり入ったミルクティーを飲むだけで、ご飯食べてなかったりしてました。

最後に。都心では外食する場所はたくさんありますが、夜は大体お酒が入る店、普通の店でも、油ものの定食屋、麺類などバリエーションは意外と少ないです。
香港にいる人に聞いたのですが、香港はお粥の店とか、点心だけとか、小腹が空いている人がすぐ入れる店があったりなど、飲食のバリエーションが豊富らしいです。
このあたりに飲食分野の新たな開拓のヒントがあるかもしれません。