鍼灸院のブログ

旧ブログで現在更新は停止してます

名人芸

元来文字を書くことは嫌いではないのですが、まだブログを書く習慣が定着かしてないせいか、ついつい間が空いてしまいます。

さて、クリスマスですし、忘年会続きで、胃腸が苦しい頃ですからその辺りの事を書こうと思ったのですが、ふいに思いついたことで、治療の名人芸について書こうと思います。

さて、どういう人を名人と呼ぶか。
これは、治療関係に関わる人と、治療を受ける側の人で定義が異なります。

関わる人の場合は、たとえば鍼でいうと技にすぐれていたり、鍼を打つ際の理論が確立されていたり、そういう場合をいうと思います。

受ける側の人の場合は、「1回の治療でこれだけよくなった!」という人を名人と呼ぶと思います。

これはどちらも間違っていないわけで、一般に技や理論に優れているほうが大体結果を出せる場合が多いと思いますが(そういう人の方が間違えなく努力しているとはいえるので)、それだけではないということです。

東洋医学では、四診というのがあって、簡単に言うと「相手を見る」「話しを聞く」「匂いをかぐ(これは現代ではなかなか)「実際に触る」によって診断をするというものです。
この中で最も上位に位置するのが、「見る」ことで診断でき、これを「神」と例えたりします。

現代では、やはり「触る」ことは必須だと思いますが、昔も優秀な医者ほど経験が多い分だけ見ただけで症状が分かったり、ということもあったようです。

話しがそれましたが、優秀であるだけでなく、物事には”相性”というのがあると思います。
昔から、「あの人が手を触れただけで良くなった」的な神がかり的な話しもあったりしますが、まんざら全くのデタラメという訳でもない気がします。
好きな人に手を握られたら、疲れがふっとんだなど、経験があるかもしれません。

要するに技術などにも”相性”がある訳ですね。
だって、食事だって、「高級フルコース」よりも「赤ちょうちん」が好きな人いる訳じゃないですか。

まあ治療側としては、なるべく技術・知識を高めるのは必須であるのですが、人格というものも意識しなければならないようです。僕の通った学校の先生はそんな事をよく言っていた気がします。

また理屈っぽくなってしまいました。
最後に、私の同級生の在学時代のコメント。
「〜先生(業界の超有名先生)よりもあいつ(同級生)の足裏マッサージの方が効いたよ}