鍼灸院のブログ

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マッサージ師のプライドって???

今週訪問で伺っているお宅の方。

脳卒中の後遺症で、私は主としてリハビリテーション(機能回復&動作改善)で伺っていて、それ以外にマッサージ師の方も週に数回入っている。

半身麻痺がある方だと、ついつい麻痺側の方にばかり目がいきがちだが。。。
麻痺側をかばって動いているので、健常側の筋肉などが疲労していないかにも着目するべきなのです。

私も麻痺側中心になっていたのですが、健常側のお尻の筋肉(中殿筋と深層の筋)がガチガチなのです。片脚をかばうようにして歩いていれば、まあ当然のことなのですがね。

私がその日は数分圧を加えたりして筋を緩めましたが、せっかくマッサージ師の方が入っているので、この部分はマッサージ師さんにお願いした方がいいと思い、その旨を伝えました。

こちらの方はもともとその担当しているマッサージ師さんと知り合いだったそうで、リハビリなどに関して結構厳しいことを言われるらしいので(親しさ故か??)、そのことを言っていいのか躊躇してました。ただ健常側を緩めた方が、歩行のパフォーマンスが上がっていたので、マッサージ師さんに臀部(背中)のマッサージをお願いすることにしました。

GWの休み明け。その話しを聞いてみると、「言わなきゃよかった」という感じの返答。
すごい剣幕で背中のマッサージを拒否されたそうです。

その極めつけは、「私にもプライドがある」とのこと。
プライドがあるから、腰やお尻のマッサージは出来ないってこと???

これが鍼灸師さんにマッサージをお願いして、この返事なら分かるのですが。。。

その方は鍼灸の資格を持っていないので、純粋なマッサージ師さんのようです。
マッサージ師さんのプライドがあるなら、逆に背中のマッサージもするべきなのではと思ったりしました。

その方は話をしながら40分くらいマッサージをしてくれるそうですが、腕と脚だけでその時間なのかな、とも思ったりもします。逆にプライドがあるならその時間でも、おおまか全身を見るべきではないのかな、思ったりしました。

私も昔を振り返ると、似たような事例を経験したり、見たりしたこともあります。
「プライド」と「見得」の区別はきちんとすべきかな、と思います。

ちなみにどの業界でも大御所らしい治療家の人は、「よくなれば何やってもいいんじゃない」という雰囲気の意見を持っておられて、「こだわり」みたいなものがあまりないような気がします。


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