鍼灸院のブログ

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口を使えばボケない

私は医療→介護→在宅→地域という感じで仕事が変遷していますが、後半になるほど女性の比率が高くなっていきます。
(はり灸なんかも学生は女性が多い)


食事や会議など女性が集まる所での話を聞いてきて、かつては違和感を感じました。


始めは病院のナースステーションでの申し送り。
申し送りとは、スタッフが入れ替わる際に情報の伝達を行うことです。


リハビリのスタッフの申し送りは、誰だれはこれくらい歩けて、身体の動きはこれくらいで、具体的数値はと、だいたい共有するのに必要な事項をポンポンと言っていって、1人1分くらい。
新しい患者さんや、問題のある人だと長めに報告したりしてました。


ところが看護師さんがする申し送りは全部で1時間以上。
その間話している人と聞いている人は業務からは外れる。


どうも話を聞いていると要点を決めずに、各々が思うがままにどんどん話しているからだと気づきました。
はっきりいって報告というより雑談の延長線上にあるように思えました。


さてそれから介護や在宅と仕事が移っていき女性の比率が高くなり、一緒に仕事をするようになって気づいたことがあります。


リハビリの場合は担当制なので、ある1人の患者さんの経過は基本は担当者のみが追うことになります。


介護・在宅の方に入ってくると、複数の患者さんを複数のスタッフで見ることになります。


そうすると、たとえばスタッフさん同士の仲が悪いと。情報の伝達がうまくいかなくて、仕事に支障が起こるのです。


そして私見ですが、男性は嫌いな相手がいても仕事上は仕方ないと本音を飲み込み、必要なことは伝えたりとかするのですが。
(ただ男性の場合は、個人間の争いになると駆け引きとかありますが)


女性の場合は嫌いな相手がいたときに仕事上仕方ないと割り切れない人がまあまあいる感じがしました。
すると仕事が回らなくなるんですね。


つまり、要点のみを伝える伝達でなく、患者の話からちょっと方向がそれて自分の家族の話に飛んだり、自分の好みの話に飛んだりだのするのは無駄な作業ではなくて、お互いをよく知って、仕事をスムーズにするためだと理解出来ました。


会話の目的としては
1論理を戦わせて、より新しい考え方を導き出す
(一般的に男性が好きな解決を志向する方向性、無意味に難しいこと言うのが好きなだけの人もいるが[苦笑])
2情報の共有をする
3会話という共通の時間を過ごすことで仲良くなる。
4会話自体がストレス発散などの目的となっている


4に関して男性の場合は、割りと自分の趣味や好きなこと、生き方あり方人生論みたいなのが好きで。

女性に関しては、自分の話をひたすらするのが好きな感じがします。


昔は女性の会話を聞いていて疑問に思ったのは。

片方がひたすら自分の話をしてもう片方が相槌を打つ。

話し終わると話すのと聞く側が入れ替わる。

その間に自分の考えと意見とか(先程の番号で言うと1番の部分)は挟まない場合がある。

これなら人じゃなくて相槌ロボットを用意すればいいんじゃないのと思ったことがありました(笑)

まあ実際は人の話を聞くのも技術がいると分かりましたけど。


だいぶ話がそれて表題のボケないの話ですが。

上記の話から分かるように女性はやはり自分の話をガンガンしているうちはボケないなー、と経験的に思いました。

男性はちょっと違うんですけどね。


結論としては、よくあるお話なんですが。

高齢者の方で、もっと運動したほうが、趣味を持ったほうがいい、ひきこもらないで外に出た方がいい、身の回りのことは自分でやるようにした方がいいと、皆いいますが。

私の意見としては、女性の高齢者はまずしゃべらせた方がいい。

これがここ最近で気づいたことです。